2007年12月23日

バベットの晩餐会

もういくつ寝るとクリスマス。

街が浮き足立つこの週末、よくお邪魔するカフェにて映画の上映会がありました。上映された作品は「バベットの晩餐会」という映画でした。

バベットの晩餐会は、1987年に公開されたデンマーク映画。アイザック・ディネーセンの同名小説の映画化で、同年度のアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞しています。

あらすじは以下の通り。

時代は19世紀、重苦しい雲と海を背景にしたユトランドの片田舎が舞台である。マーチーネとフィリパは美しい姉妹だったが、牧師である父に仕える道を選び、清廉な人生を過ごしながら年老いていた。やがて姉妹のもとにフランスから亡命してきた女性バベットが転がり込み、家政婦として働くようになる。牧師の死後、村人の信仰心が衰えを見せていたため、姉妹は父の生誕100年を記念したささやかな晩餐会を催して村人を招待することを思いつくが、バベットは姉妹に対して、晩餐会にフランス料理を出したいと願い出る。実はバベットには様々な秘密があった・・・。


ユトランドの空は、劇中ではいつも鈍色で今にも落ちてきそうな厚い雲に覆われていました。その情景が、閉ざされている村の様子と重なります。
ぜいたくなことを恐れ、拒むみ、閉ざされた世界でのみ質素に生きる村人達にとって、バベットの作ろうとするフランス料理は、「魔女の晩餐」でしかなかった。必死にその晩餐に抗おうとする村人達が、とても滑稽。
しかし、晩餐が進むにつれて、村人達の心のわだかまりは解け、次第にその料理が離れていた村人達の心を結び付けていくというハートフルな映画でした。

劇中で、牧師に仕えて暮らす二人の姉妹の姉マーチーネに思いを寄せる軍人が登場します。
その軍人は、若かりし頃に寄せたマーチーネへの想いを年老いてなお忘れられず、マーチーネにずっと心寄せていた事を告白するシーンでは涙をこらえるのに精一杯でした。

また、晩餐会の準備をバベットが行うシーンでは、質素なつくりの厨房から、夢のような料理と酒が次から次へと出てきてそれはもう目の保養になります。

古い映画のうえ、ストーリーが淡々と流れていくため退屈に思う人もいるかもしれません。
ですが、見終わった後はとても幸せな気分になれる。
まったくクリスマスにはふさわしい映画だと思います。

なんだか今週末は映画尽くしで幸せ。


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この記事へのコメント
古い映画の上映会があるカフェ、こ洒落てますな。
淡々と進んでいく物語から感動を受け取れるようになると、年とったなぁと思います。良い意味で。
Posted by おがた at 2007年12月23日 11:52
「年取った」は良い意味でも言っちゃあ負けですよ。
Posted by のむのむ at 2007年12月23日 23:29